25.07.10 NEW
開催案内
令和7年度第2回講演会開催のご案内
【一般の方も受講可能な講演会です】
講演内容は次の通りです。
「これまで日本では医療行為は産業上利用できる発明ではないとして、特許性を認めなかった。これは健康食品などにも適用されており、それ故、健康食品などで新たな効果を見出した場合には、医薬と同様に用途発明として認められるべきとの議論が進み、平成28年に審査基準を改定するという形式で、食品にも用途発明を認め、その運用が進められているところである。
一方、豊胸用組成物大合議判決(知財高判令和7年3月19日・令和5年(ネ)第10040号)は、医師が患者に投与するために組成物を調合する行為について、特許権侵害が成立すると判断した。これは医師の医療行為に特許権侵害が認められた稀有な事例である。
本判決は、本件発明である豊胸用組成物について産業上の利用可能性を肯定し、裁判所による医療関連発明の産業上利用可能性に関する判断に対し、新たな一事例を加えた点で注目される。また、特許法第69条第3項に基づく医師の免責に関して、審美目的の組成物は「医薬」に該当しないと判断した点も、極めて重要な論点である。同様に考えれば、ダイエット食や筋トレなどの体作りに関係する健康食品、さらには多くの化粧品なども、もっぱら審美目的の組成物であると位置づけられるとも考えられる。
本講演では、これらの上記大合議判決がもたらし得る事項を整理し、今後の実務や制度運用に与える影響を検討する。」
1.日時 令和7年8月29日(金) 14時30分~16時45分
2.会場 友愛会館(芝公園) https://yuai-kaikan.com/access/
および、Zoom配信のハイブリッド開催
3.講師 東京大学大学院法学政治学研究科教授 前田 健 氏
4.参加費
①講演会【JAFBIC会員】
会場参加、Zoom配信ともに、1名につき: 10,000円(消費税込)
②講演会【JAFBIC非会員】
会場参加のみ、1名につき: 15,000円(消費税込)
③情報交換会(【会員・非会員いずれも同じ】
1名につき: 6,000円(消費税込)
(※情報交換会の会場は確定次第、別途お知らせいたします)
5.参加申し込み方法
以下URLの参加申し込みフォームよりお申し込みください。
https://forms.office.com/r/Y2xQrVhwyG
6.申込締切日 令和7年8月22日(金)