サーキュラーエコノミー研究会
JAFBICは、国内外でサーキュラーエコノミー(循環経済)への関心が高まる中、「食は世界を変える!Food moves the world!」という力強いスローガンを掲げ、持続可能な社会の実現に貢献することを目的として、サーキュラーエコノミー研究会を立ち上げました。この研究会は、食品産業が直面する多岐にわたる課題に対応するための取り組みを進めています。
食品産業は、人口減少による国内市場の縮小に伴い、企業の海外進出が進む一方で、安定的なサプライチェーンの確保や、廃プラスチックや食品ロスといった環境問題への対応が求められています。さらに、持続可能な社会を築くためには、企業が社会的倫理を高め、社会に貢献することが強く求められています。そのため、食品産業においても経済活動の基盤を従来のリニア型から循環型へと転換することが急務となっています。しかし、日本は食料自給率が低く、食品産業の循環型への転換は特に難しいという現実があります。このような課題に直面しながら、私たちは新たなアプローチを模索し続けています。
こうした状況において、社会構造を変革するためのイノベーションや新しいビジネスモデルの構築が求められています。これらを実現するためには、ブランディングの推進や、協調と共創によるパートナーシップの構築が不可欠です。これらを可能にするのが「知財のちから」です。知財のちからを最大限に活用できる私たちだからこそ、食の循環経済化を推進するための第一歩を踏み出し、具体的な活動を展開していきたいと考えています。
サーキュラーエコノミー研究会は、月に1回程度の頻度で会合を行っています。これには、一部オンライン形式も取り入れ、多様なメンバーが参加しやすい環境を整えています。私たちは自主性を重視し、以下の3つのポイントに沿って、活動を展開しています。
- 社会学習と視察
- 私たちは、ニュース、報道、論文、特許、講演などの多様な情報源を活用し、業界の最新動向を常に把握しています。さらに、国内外の先進的な企業や団体を視察することで、現場から得られる貴重な知見を積極的に取り入れ、実践的な学びを深めたいと考えています。これにより、理論と実践の両面からのアプローチを強化していきます。
- スキルアップ
- 行政や有識者からの教えを通じて、社会の動向に関する知識を深めるとともに、デザインアプローチを学ぶことで、戦略立案が可能となるメソドロジーを習得しています。これにより、メンバーは個々のスキルを向上させ、組織全体の能力を高めることを目指しています。
- 情報発信
- 活動を通じて得られた成果は、参加メンバーが自社に持ち帰り活用するだけでなく、報告会やJAFBICのホームページを通じて広く公開していきます。これにより、業界や社会全体の意識向上と情報共有に努め、持続可能な社会の実現に向けた一助となることを目指しています。
- このような活動を通じて、私たちは中期的なゴールの達成を目指し、持続可能な未来の構築に向けた具体的なステップを踏み出しています。
令和6年度
- 第6回
4月24日 -
講演「新規事業創出プロセスと知財マネジメント」場所:森永乳業(株)
-
株式会社テックコンシリエ
鈴木 健二郎 氏
- 第7回
5月27日 -
上期目標の確認、グループディスカッション場所:オンライン
- 第8回
6月27日 -
シンポジウムのテーマ決定、社会実装の優先順位付け、調査手順の整理、役割分担、グループディスカッション場所:日清食品ホールディングス株式会社
- 第9回
8月9日 -
グループディスカッション場所:JAFBIC会議室
- 第10回
9月9日 -
シンポジウムのテーマ、登壇者の決定、役割分担の決定、グループディスカッション場所:JAFBIC会議室
- 第11回
9月27日 -
グループディスカッション、宿題の確認場所:オンライン
新規事業構想ワーキンググループ
JAFBICは、食品並びにバイオテクノロジー技術を応用した医薬品及び化粧品に係る知的財産権制度の普及と知識の向上を図ることを目的に設立され、これまでに「会員同士の交流」、「行政機関等との連携」、「人財育成」の3つを活動の軸として、様々な事業活動を行ってまいりました。2020年には法人化40周年を迎え、食品や医薬品・化粧品産業の役割と期待が益々高まる中、ユニークな存在として産業の発展に貢献できる団体です。
しかし一方で、コロナ禍を経て、会員数、活動の活発化、成長事業の存在などにおいて課題があることも顕著になってきており、現状に甘んずることなく、新たに魅力的な事業を創出して、JAFBICに会員として参加することの価値を高めていきたい、との声が上がっています。
そこで、JAFBICのさらなる発展と産業界への貢献を高めるために、今後10年、さらにその先を見据えた新たな事業構想を検討するプロジェクト(新規事業構想プロジェクト)を発足させ、「小規模知財部向けの悩みや要望に応えるサービスパッケージ(JAFBICLUB)」、「学びを通じた会員と会員外をつなぐハブ機能(JAFBIC STATION)」の2案のJAFBIC新事業案を提言し、上記2案を具体化し実現していくことを目的として活動しています。
令和6年度
- 第1回
9月4日 -
小規模知財向け座談会
(現状の課題の共有、ディスカッション)場所:オンライン -
①知財業務の相談
②知財ツールの使用
③特許事務所との付き合い方